STOP!環境活動家

環境活動家の資金源、正体

気候問題の捉え方。

"RealClear Energy"のルパート・ダーウォル氏による12月11日の記事で、アメリカの作家で化石燃料の必要性を訴える活動家、アレックス・エプスタイン氏の気候、エネルギーについての現実的で聡明な考え方を紹介していましたので、その内容を書いてみました。

COP25の冒頭、国連事務総長アントニオ・グテーレスは「人類はもう何十年も地球と戦争状態にあり、地球は抵抗を続けている」と語っています。

エプスタイン氏はこれに異を唱えています。

彼はグテーレス氏が人類の自然界に対する戦争とみているものを、飢えや病気、自然災害等の自然の脅威から人々を守ってきた人類の努力の賜物とみており、それによって、今の豊かな暮らしがもたらされたと考えています。

そしてそれを支える科学技術や製品は紛れもなく、石炭や石油、天然ガス等のエネルギーに後押しされてきたと考えています。

彼は最近、テキサス大学で行った講演で、気候の危機は数字には表れていない、実際、1930年代、気候に起因する死亡者数は300万人以上であったのに対し、2014年はわずか30,000人、2018年に至っては5,625人だと述べました。

彼は気候変動、エネルギーに対するアメリカ人の一般認識にとって、事実を明らかにしていく考え方が欠かせないと考えています。

いくつかの世論調査で半数以上のアメリカ人が気候変動を脅威として捉えていると回答しています。しかしながら、気候変動の対策に必要なコストはあまり考えておらず、彼らの生活に跳ね返ってくるとは思っていないようです。

彼はドイツの例を挙げてその問題点を指摘しています。

ドイツがエネルギー転換政策を始めた時、当時の環境大臣ユルゲン・トリッティンは「月々の電気料金はスプーン一杯のアイスクリーム以下になるだろう」と述べました。そして今、ドイツは世界一電気料金の高い国になっています。

彼はアメリカの環境活動家が同じことをもたらそうとしていると述べています。

また風力や太陽光発電が"ただ同然"という誤解が広がっていることにも警鐘を鳴らしています。これらはグリーンピース等の環境団体によって、一方的な事実とかけ離れた考え方がアメリカの、特に若い人々の間で浸透した結果と考えられています。

長くなってしまいましたが、記事の最後、エプスタイン氏の考えが書かれています。彼は人々が豊かな暮らしを続ける限り、これからますます多くの化石燃料が必要になると考えています。特に途上国にとっては一層欠かせないものです。今日も、世界で10億人以上の人々が電気のない暮らしをおくっています。発展していくためには化石燃料が欠かせません。

このように複雑な問題があり、コストをかけずに問題を解決することはできないことを彼は改めて思い知らせています。気候変動の問題は一つの答えでは解決できません。この記事を読んで、現状、偏った人々、考え、行動ばかりが脚光を浴びて報道されていることに大きな違和感を覚えました。